建築家のOff Time

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建築家のお話

水泳で鍛えた精神面を家づくりに生かしていく。

2016年5月26日 :建築家のOff Time


「生涯スポーツとして、80歳区分バタフライで、日本新記録をだすことが目標です」と話す猿渡さん。

サルワタリ・アトリエ 猿渡浩孝さん[46歳]

トレーニングの積み重ねが、
建築家としてのフィールドを広げることにつながる。

取材・撮影/高橋恵子

マスターズ水泳大会で、1位に入賞する程のタイムで泳げる建築家は、なかなかいないのではないだろうか。
猿渡さんが大会に向け、自己ベスト更新を目指していると聞き、いつもトレーニングしているという、盛岡の総合プールへうかがった。
 
猿渡さんが水泳を始めたのは、4年前。ダイエットを始めよう思ったのがきっかけだったという。最初は足ヒレをつけないと泳げなかったので、毎日プールに通ってトレーニングをしたそうだ。
 
現在は、徹底的に鍛えた甲斐もあり、水泳を始めてからわずか2年で、大会に参戦し、日本水泳連盟泳力検定一級を所得するまでに至った。
取材中、猿渡さんが組んだ練習プログラムを見せてもらい驚いた。インターバルトレーニングや、ダッシュ等、1回に2500メートルから3000メートル泳ぐというのだ。時間にして1.5時間!「そこまでの長い距離を苦しみに耐え、何故泳ぐのですか?」と尋ねると
 
「建築をやっていると、これまでに経験しなかった境界線というものに必ず遭遇します。しれを乗り切る精神力が、建築家としてのフィールドを広げることにつながります」
 
と猿渡さん。
「そもそもダイエット目的の水泳にしては、度を超えているのでは?」と聞くと
 
「何事にも、とことんまでやらないと気がすまないので。常に平均より高いレベルを目指しています」
 
と自信たっぷりに話してくれた。

[3]トレーニング中、バタフライ25メートルダッシュ4本を泳ぐ。
[4]ハードなトレーニングの合間に水分補給。

猿渡さんの、『徹底的に自分に厳しく!』を念頭におく姿勢は、中学生の頃までさかのぼる。なんと中学校一年生の時、
「井の中の蛙大海を知らず。そんな人間にはなりたくない」
と両親に書置きを残し、自転車で全国を周ったというのだから驚きだ。
植村直己のような冒険家に憧れ、自転車で世界を一周する事が夢だったとはいえ、なかなかできる事ではない。
 
26歳の頃には、有名な建築家のアトリエで経験を積んでいたのだが、「建築の事を余りにも知らなすぎだった。このままではいけない」と心にガツーンと衝撃を覚え、
「いろいろな建築物を見てもっと勉強しなければ!」と世界一周の旅に出かける程の、根っからの鍛錬家でもあった。
 
最後に設計について聞いてみた。
 
「建築の設計は、ある意味どんなスポーツよりもハードかもしれない。水泳に限らずスポーツ全般に言える事ですが、精神的に追い込まれる事があります。そのような時、水泳の練習や大会で養った精神力を、実際の設計現場でも生かしていきたい」

「己に勝つ」という意志を大切にする猿渡さん。取材中見せてもらった、たくさんの賞状とメダルの数々。

どんなに疲れていても日々の練習をかかさない猿渡さんの合言葉は『体力をつけることも仕事のうち』。
「日頃から自分自身を鍛えていれば、どのような状況でも乗り越えられる。その点では建築も同じですね。意思のキャチボールをしながらクライアントの思いを最大限に引き出すパワーの源は、ずばり精神面が鍵ですから」
と語ってくれた。
猿渡さんの建築設計という個人メドレーは、自己ベストを、更新し続けることだろう。

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