施主様のお話

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施主様のお話

4つの黒い箱と1つの白い箱

2014年11月4日 :施主様のお話


今回の住宅は、2010年8月の完成から約4年が経った「ジョージ・テルクニーハウス」(福岡県福岡市)です。木造2階建てとして計画されたお住まいの今を紹介します。

写真:石井紀久

01)家づくりのきっかけ

元々、マンション住まいであったO.H様は、お子様の部屋も含めて広めのお住まいを計画されていました。将来的には親との同居も視野に入れ、画一的な間取りのマンションでは面白みがなく、プライバシー確保も厳しいと感じ、徐々に戸建てへの意識に変わっていたそうです。2年がかりでハウスメーカーなども巡っていた際、ASJのチラシを見られ、福岡西スタジオにてアカデミー会員に登録されたとのこと。その後、ASJのイベントや完成見学会、会報誌「A-Style Monthly」などで情報を収集し、土地探しからスタートとなりました。

02)建築家との出逢いから着工まで

「土地探しも含めて、正直、あまり急いでいませんでした」とは、ご主人。そんな折、ご主人の職場近くにあった店舗が吉武先生の設計であることを知り、「設計を依頼するならば、吉武先生しかいない!」と一目ぼれされたとのこと。その後、半年かけて複数の土地を見て廻っていた折、2009年5月、古家付きの土地(約53坪)を福岡西スタジオより紹介されたそうです。前面道路が狭く、南北に長い敷地だったようですが、吉武先生から通風と採光が充分に確保できるボリューム模型を提示されことで購入を決められたとのこと。
「この土地にこんなものが建つとは思いませんでした。あのとき、この模型がなければ、土地購入も含めてお断りしていたかもしれません。」(苦笑)とは、ご主人。

提案された模型

ご主人と奥様は共働きで、平日の生活時間帯に少々ズレがあったそうです。お互いの気配を感じつつも、プライバシーを十分配慮できるプランを要望されたO.H様。
吉武先生より提案された基本プランは、中庭付きの木造2階建て。建物構成は、4つの黒い箱とこれらを繋げる1つの白い箱でした。4つの黒い箱は、それぞれが独立しており、中庭、吹抜け、玄関ホール、ルーフデッキを通じて、互いの気配を感じられるつくりになっていました。
このコンセプトの面白さと独特なデザイン性を気に入り、設計契約を2009年9月に交わし、2010年2月に工事着工となりました。

03)現在のお住まいについて

「ジョージ・テルクニーハウス」は、1階にLDK、和室、水周りを配し、2階に主寝室、子供部屋、フリースペースを2つ設けた空間構成です。4つの黒い箱の内、例えば、南側に位置する箱2つには、1階にLDK、その上に子供室とフリースペースを配しています。吹抜けを通じて上下の気配を感じさせるなど、随所に建築家の業(わざ)が垣間見られます。
 

現在、2階にあるフリースペースは、1つはご主人の書斎、もう1つはご主人とお子さんの鉄道模型Nゲージ一色となっていました。

ご主人の書斎と鉄道模型(撮影:O.H様)

1階の南北を繋ぐ長廊下+洗面所では、雨の日にキャッチボールもおこなっているそうです。
 
「洗濯の物干しは屋根付きベランダでおこなえ、テラスでは布団も一緒に干せるため、本当に使いやすい動線で重宝しています。」とは、奥様。
 
4つの箱を使用用途に合わせて上手に使いこなしているO.H様。
2010年12月に植樹された木々も育ち、1つの白い箱に心地よい光と影が投影されていました。まるで、白いキャンパスにご家族の今が映りこんでいるようでした。

植樹祭での記念写真(2010年12月/撮影:福岡西スタジオ)

お施主様プロフィール

 

お名前:O.H様
家族構成:夫婦+子供1人
入会日:2008/09/27
プランニングコース開始日:2008/10/31
設計契約:2009/09/25
工事契約:2010/01/25
完成:2010/08/10
年齢:41歳(入会当時:35歳)
ご予算: 4500万前後(土地・建設費・設計料込み)※2010年当時
 
設計:吉武研二(ヨシタケケンジ建築事務所)
施工:福岡西スタジオ(未来図建設)

建築家との家づくり、その他実例は月刊誌『A-Style』でもご覧いただけます。



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